おいろっぱー

ヨーロッパで人生を価値あるものに

いい労働条件は優秀な人材を呼ぶ

オティアスです。

 

ドイツでは、企業に勤める社員の労働時間は平均して週35~38時間だそうで。

大体1日7時間労働なんです!

 

そして2019年から、最大2年間は週28時間労働でいいよ~。という仕組みを製造業界で試みていくようです。

週に4日だけ仕事に行くって感じですね。

 

もともと、会社に申告して認可されれば、週28時間労働のいわゆるパートタイム社員のような形態で働けたのですが、パートタイム社員になったら最後、元の社員には戻れなかったのです。

当然、お給料も下がります。

 

では、なぜパートタイム社員になるのか?

 

「子供が生まれたので、妻を手伝いたいし、子供の成長も見たい!」とか

「親が高齢で、介護施設が見つかるまでは面倒をみたい」など、家庭には様々な事情がございますね。

 

それで、パートタイム社員になったものの、家庭の状況も落ち着いて、「さぁ、これからバリバリ働くぞ!」となっても、もう元には戻れない。

という始末でした。

 

それが、2019年からは、「最大2年間」という期限付きになったのです。

つまり、パートタイム社員になっても、2年後には元の社員に戻れるのです。お給料も、パートタイム社員以前に貰っていたお給料に戻るのです!

 

なぜかは分かりませんが企業側は、この「元に戻るシステム」に難色を示していたのですが、BMWやBOSCHなどの大企業の労働組合の24時間ストライキにより、「元に戻るシステム」を勝ち取ったのです。

組合の力が、日本とは大違いですね。

 

まずは製造業界からなんだそうですが、今後は、他業種にも、このような柔軟なシステムが根付いていくんだと思います。

 

ドイツは、失業率は低いのですが、人材不足だそうで。

つまり、労働する人はいるのですが、専門の知識・技術を持った人が会社に少ない。というわけです。

 

専門職の人は、その人の得意とする分野の業界からは、大金をはたいてでも欲しい人材のはず。

ならば、専門職の人は、少しでも労働条件の良いところを選ぶのです。

 

つまり、こうした労働条件の柔軟さによって、優秀な人材を確保しよう!という流れです。

 

高額な給与だけが、人を呼ぶのではないのです。

優秀な労働力を確保するために、労働環境を見直すというのは、とても大事なことだと思います。

日本も、もっと働きやすい環境が増えればいいですね。

 

では、また次回☆